火葬場のない町に鐘が鳴る時

火葬場のない町に鐘が鳴る時 1巻(あらすじ・ネタバレ・感想)

火葬場のない町に鐘が鳴る時 1巻

火葬場のない町に鐘が鳴る時 1巻の紹介・ネタバレ

火葬場のない町に鐘が鳴る時はWEB雑誌のeヤングマガジンで連載されていた和夏弘雨(わなつこう)さんの作品です。原案協力として碧海景(あおみけい)さんの名前もクレジットされています。

1巻の表紙は走っている咲(さき)の後ろ姿です。

山間の小さな町、みとず町で起こる不可解な現象がテーマです。

火葬場のない町に鐘が鳴る時 1巻の内容・あらすじ

主人公の卯月勇人(うづきゆうと)は、幼いころに住んでいたみとず町に両親と一緒に引っ越してきます。あまりの田舎に母親は嫌がりますが、父親は良い町だから慣れれば大丈夫と説得します。

みとず町には夕方6時以降は外出してはいけないという掟があります。

そんなことを知らない勇人は幼なじみの豊橋咲(とよはしさき)と話しているうちに掟を破ってしまいます。そのため、勇人は急遽、咲の家に避難します。

みとず町では、6時なると鐘がなり、冥奴さまという化け物が現れます。そんなの迷信だろうと思っていた勇人でしたが、実際に冥奴さまを目の当たりにして身の危険を感じます。

何とか咲の家で冥奴さまをやり過ごす勇人でしたが、非通知で携帯に電話がかかってきます。相手はヤマガミと名乗り、今すぐ勇人に町を出て行けと言いました。

一夜を明かした勇人は自分の引っ越し先が咲と同じマンションであることを知ります。

そして昨日の電話の主が咲と同じ幼なじみのドラゴンだということが分かります。

ドラゴンからみとず町について詳しく教えてもらう勇人でしたが、そんなときに父親が行方をくらましてしまいます。

勇人は父親を探すため、みとず町の掟を破り、夜の町中を進んでいきます。

火葬場のない町に鐘が鳴る時 1巻の感想

1巻ということもあり、さまざまな謎が登場します。

謎の1つである冥奴さまは、1巻の中でどうやら元々は人間であったらしいということが分かります。勇人はもともと人間であったときの習性を利用して冥奴さまから逃れていきます。

また、父親がどこに行ったかは今のところ分かりません。

ただ勇人に対して「愛してるぞ。約束を守れなくてすまない」と残していることから、父が死ぬのではないかと母は動揺します。

そのようなさまざまな謎を残しつつ、父親を探すことで物語が展開していきます。

とにかく無鉄砲に進もうとする勇人、それをクールに抑えようとするドラゴン、お転婆で感情的な咲とキャラがはっきりしているため読みやすいです。

いろいろツッコミどころはありつつも、先が気になるお話です。

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