無限の住人 1巻の紹介・ネタバレ
無限の住人は講談社の月刊アフタヌーンに掲載されていた時代劇ものです。
不老不死の身体をもつ万次(まんじ)は、親の敵討ちをしたいという浅野凛(あさのりん)という少女と共に逸刀流という流派と戦っていきます。
1巻では序幕から第三幕までが掲載されています。
表紙は刀を口にくわえる万次のアップです。
無限の住人 1巻の内容
序幕では、万次が不死身になった理由と、凛に出会う前の話が描かれています。万次は自分で望んで不死になった訳ではなく、どうしてこんなに生き続ければならないかと頭を悩ませていました。
しかし、一緒に旅していた町が殺されたことで意識に変化が起こります。
万次は自分を不死にした八尾比丘尼に対して「1,000人の悪党を斬る」と宣言をします。
第一幕では、そんな万次に対して凛が復讐の用心棒を頼みます。
凛は無天一流統主・浅野虎厳の一人娘でしたが、天津影久(あのつかげひさ)率いる逸刀流に両親を殺害されてしまいます。そのため、天津に復讐するまでの道中を万次に守って欲しいと頼みます。
凛の頼みに対して気が乗らない万次でしたが、凛の硬い意志を知り、一緒に旅することを了承します。
そこからさまざまな逸刀流の達人たちと2人は戦っていくことになります。
無限の住人 1巻の感想
万次は不死ということもあり、かなりめちゃくちゃな戦い方をします。斬られたり、刺されたりするのはもちろん、手足を切断されてしまうこともめずらしくありません。
そのため、万次を殺したと思った相手が油断して、やられてしまうというパターンも多いです。
逸刀流はとにかく強さこそが信条で、一般的なモラルなどは持ち合わせていません。しかも、考え方がそれぞれバラバラのため、同じ逸刀流同士でも意見の相違がよく起こります。
武器もさまざまで、その人しか使わないだろうというような変わったものも多いです。
1巻にはメインキャラクターの1人である逸刀流の凶戴斗(まがつたいと)が登場します。彼は逸刀流の中では良識がある方で、あまり汚いことには手を下しません。1巻で万次と戦いますが、ここでは引き分け、これから何度も登場します。
個性豊かな逸刀流の中で、個人的に好きなキャラクターです。力があって、軽口を叩くのがライバルキャラクターっぽくていいですね。
作者の沙村広明さんは独特なタッチの方ですが、中でもこの無限の住人は他にはない雰囲気があります。劇画タッチのようでありながらも、テンポのいいコマ割なのでどんどん先に読み進めることができます。
映画化もアニメ化もされている人気作なので、気になる方はぜひ原作も読んでみてください。